白内障・白内障手術ならサトウ眼科クリニックへ

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白内障手術・硝子体手術のサトウ眼科クリニック
 
 
 
 
 
 

1. 角膜(黒目)切開による小切開無縫合手術

 

 

 角膜切開を用いることにより、短時間手術を行っております。平均手術時間は3〜4分です。角膜に手術創をつくることによって、奥目で手術の難しい場合でも、安全に、しかも簡単に手術が可能です。 手術が極めて短時間で終了するため手術創の傷みがほとんどありません。 もちろん手術自体が短いため、手術中に細菌が眼内に入る可能性も極めて低い安全性の高い手術方法です。

 角膜切開は強膜(白目)切開に比べ眼内炎(放置すれば失明する重篤な合併症)が多いとの研究報告がありますが、角膜切開に慣れていない医師が行うと眼内炎を起こしやすくなる可能性が高くなるようです。

 

2. プレチョップ法による水晶体の核分割

 

 

 白内障手術で最も難しい技術は、水晶体核を分割して超音波乳化吸引装置で破砕吸引することですが、全ての症例で水晶体核をプレチョップ法を用いて予め4-8個に分割しております。 この方法を用いますと水晶体核を安全に、確実に、しかも迅速に行うことが可能で手術のダメージを最小限に抑えることができます。
  しかし、この技術を修得することは極めて難しいため、多くの医師はディバイドアンドコンカー法やフェイコチョップ法などで行っております。ディバイドアンドコンカー法やフェイコチョップ法で核分割を行うと水晶体核が硬いと時間がかかったり、完全に分割できずに手術方法を変更して手術の創を大きく広げて水晶体核をそのままの大きさで 目の外に出さなければならなくなります。これを水晶体計画嚢外摘出術と呼びますが、術後の視力回復が大幅に遅れます。
  当院では、プレチョップ法とさらに高度なカウンタープレチョップ法を用いてほとんど全ての白内障手術を完了することができます。そのため、水晶体核が硬くて分割できず途中で手術法を変更したことは最近の5年間に1例もありません。

 

3. アクリル素材の眼内レンズの使用

 

 

 現在、白内障手術では、3種類の眼内レンズ素材が使用されております。
 1)PMMA(特殊ガラス)、2)シリコン、3)アクリル

 1)は白内障手術で眼内レンズが使用され始めた初期から使用されている素材で、眼内での安全性、光学特性に特に欠点はありませんが、硬い為に折り曲げることができず、 小さな切開創から眼内に挿入することができません。

 2)は折り曲げることが可能ですが、白内障術後に後発白内障(白内障手術時には水晶体の外側の薄い膜を残しますが、それが数ヶ月から数年の内に混濁し視力低下と起こす状態)を発症する頻度が1)、 3)と比較して高頻度になるとの研究報告があり、あまり好ましいレンズとは考えられておりません。また、シリコン眼内レンズが挿入された患者様の後発白内障を治療する場合は特殊なレーザーを用いて濁りを切開しますが、レーザーによりシリコンレンズに大きな傷が濁りとなって残ってしまうことがあります。

 3)は眼内での安全性に優れ、折り曲げることも可能な小切開白内障手術を可能にする優れた素材です。ほとんどの白内障手術の専門家はアクリル眼内レンズが現在のところは最良の眼内レンズであると考えています。

 

4. インジェクターによるアクリル眼内レンズの挿入

 

 

 最近は折り曲げることが可能な眼内レンズを二つに折り曲げて入れるのではなく、インジェクターという器具を用いて眼内レンズを丸めるように筒状のインサーターというケースに収納して 眼内に押し出して眼内レンズを挿入します。この方法で角膜の切開創を広げることなく、しかも創を傷めることなく移植することが可能です。
  また、白内障手術時に眼内に細菌が入る原因として、眼球表面と眼内レンズが接触して 細菌が眼内レンズに付着して眼内が汚染される可能性が指摘されておりますが、 インジェクターを使用することにより完全に眼内レンズと細菌の接触を防ぐことができます。

 

5. 短時間手術

 

 

 以上の手術手技の組み合わせの結果、短時間の白内障手術が当院では可能です。手術が難しくなる条件である、散瞳不良、角膜混濁、重度の浅前房(角膜と水晶体前面の距離が短い)、水晶体核が非常に硬いなどの要因がなければ、手術時間は平均3−4分程度です。しかし、何らかの手術困難な要因があれば手術が6-7分に及ぶ場合もありますし、要因が重なれば10分以上かかることも稀にあります。
 短時間の白内障手術は決して一般的に行われている手術ではありません。手術時間の長短は手術方法、手術経験により大きく差があり、白内障手術を5分以内で終了できる眼科医は非常に少ないのが現状だと思います。また、手術時間が短ければ良いということではありませんが、できるだけ患者さんの苦痛を少なくし、安全性を損なうことなく必要最小限の手術操作のみを行って、結果的に手術が短時間で終了します。

 

6. 手術後の眼内炎への対処

 

 

 白内障手術の最も重症な合併症は眼内炎というもので、放置すれば確実に失明します。失明を防ぐには硝子体手術が必要ですが、一般的に白内障手術の専門家は硝子体手術を行いません。
 しかし、私は糖尿病網膜症の硝子体手術を専門としていますので、眼内炎が起きたとしても迅速に対応することが可能です。